虐待、貧困、性被害……。大人がつくった支援制度からこぼれ落ち、困難に直面している子どもたちがいます。今の国会では、「こども家庭庁」の設置法案などの審議が始まり、子ども政策の転換点を迎えます。今後、子どもたちに救いの手が届くのでしょうか。リアルな声とともに伝えます。
「お金ないんでしょ。こういうのあるよ」
歓楽街のコンビニの前で、18歳だった女性は声を掛けられた。振り向くと、中年の男。差し出されたスマホ画面をのぞくと、性行為の動画を投稿するサイトだった。
動画と写真の撮影で2万円を渡された。「撮ったの、サイトに載せるけど、利益はそっちにいかないからね」。男は事前に準備した書面に署名するよう、女性に求めた。これ以上の金品を要求しないという内容だった。
「20歳になったら」…スカウトが誘ったAV出演
手慣れた様子に女性は「お金…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル